レンのアーケードシナリオを紹介します

レンさま……？　
なにやら落ち着かないようですが、お出かけですか？

……かしこまりました。いま鍵をお開けします。
秋葉さまや、志貴さまには？

お二人には秘密、という事ですね。
……行ってらっしゃいませ。
くれぐれもお気を付けて。

などと！　
そうカンタンには行きませんよレンさん！

いま、外はなにやら物騒……じゃないですよね、
誰もいないんですから。外はとっても静かで、
色々と企むにはもってこいの状態なのです。

そんな危険な街にレンさんを行かせるワケには
いきません！　色々企んでる琥珀的に！

なので、それだけの実力があるかどうか―――
ここで確かめさせてもらいます！

うわ、レン……！？　
び、ビックリした、脅かさないでくれ。
……って。なんで怒ってるんだ？

もしかして散歩中に迷ったのかな？　
しょうがないな、寄り道になるけど送っていくよ。
ここからならアルクェイドの部屋の方が近いから……

ええ、ますます怒ってる……！？　
ちょ、待った、オレなんかしちゃったかレン！？

ほう、これは大番狂わせというヤツか？

本来ならここには魔眼（まがん）持ちが現れる筈だったの
だが―――使い魔は使い魔なりに、主人を守った
という事か。

皮肉ではない。
純粋な賛辞だ、喜んで受け取るがいい。

なにしろ、働きを認められるのは
これが最後になるのだからな。

ヤツが来ないのなら、こちらから出向いて行かねば
ならん。そこを退いてもらうぞ夢魔。
そのか細い首、頭をなでるように叩き折ってくれる。

――――――――――――

――――――――――再演算、停止。

幻影の夏をなぞり、結末だけを書き換え、ズェピアが
曲解の果てに辿り着いた第六法を成立させる。
一夜かぎりのタタリを、現実のものとする。

その為に、遠野志貴はワラキアの夜を消去した後、
私に消去されねばならなかった。

……精神干渉に特化した使い魔故に、一夜の齟齬に
気が付くとは。

……完全な設計をしたところで、それを成し得るは
人の腕という事か。いいだろう。誤差アナタが生んだ
破局を、私自らの手で修正しよう。

私は冥界の鳥。
死に絶えるオシリスの砂。
霊長を救う、最後のアトラスである。

これより侵入個体アナタを賢者の石に
変換する―――！

あ、ダメよ翡翠ちゃん、レンさんは寝かせておいて
あげないと。
きっと大冒険だったんでしょうから。

そういう事です。
目を覚ましたらとびっきりのケーキで、
レンさんの勝利を祝ってさしあげましょう♥