ワラキアの夜

ワラキアの夜

目次

オープニング

???

―――――――――む? 
この乱数は、なんだ?

???

……なんと。この肉体の実感、路上に影を落とす
たしかな輪郭……

ワラキアの夜

やはり。タタリと成る前の私そのものだ。
ズェピア・エルトナムが噂化される筈もなし、
さりとて、私なくしてタタリが発生する筈もなし。

ワラキアの夜

ふむ。あまり考えたくないコトだが、舞台ジャック
というヤツかな、これは。

ワラキアの夜

面白い。長年物語を紡いできたが、役者にではなく
舞台そのものに攻撃されるのは初めてだ。

Stage1 七夜

会話無し

Stage4 ネロ

ワラキアの夜

おや、これはこれは。
はじめまして、になりますかな、偉大なる先達者。

ワラキアの夜

私に冠位を譲り渡した前の祖が、貴方と交友が
あったようですが。

フ。安心しろ、そう大した事ではない。

ネロ・カオス

あれは八百年ほど前、白翼はくよくの城に我ら
全員が集い、互いの同盟を確認しあっただけの事。
ただ顔を直接見た、というだけの縁だ。

ネロ・カオス
ワラキアの夜

なんと、そのような催し物があったとは。
いやいや、たかだか五百年前程度の私では
与り知らぬ事。その席では全ての祖が?

半数ほどだったな。
私も貴様の親元である祖も、そういった付き合いは
いい方だったのでね。魔術師あがりの宿痾しゅくあだな。

ネロ・カオス

死徒となる時に記した盟約には逆らえん。

ネロ・カオス
ワラキアの夜

なるほど。
では、本当にまったく、十三位わたし十位あなたの間に、
守るべき誓いはないと?

ないとも。
ここで食い合い、己の不確かな体を補充する事に、
何の支障もないという事だ。

ネロ・カオス
ワラキアの夜

ハ―――無惨滑稽こっけい笑劇諧謔かいぎゃく
いずれ茶番に違いないが場繋ぎとしては悪くない。

ワラキアの夜

真祖の姫を追い、敗れ去った亡霊同士。死と死を以て
道化芝居をはじめよう―――!

Stage8 ロア

ワラキアの夜

なんと。懲りもせず祖の一人を連れてくるとは。
まったくの新顔だが、これでは驚きも半減だ。
あまりにもタメというものがない。

そう言ってやるな。むしろこのクラスの駒を二つも
あてた事を褒めてやれよ。

ロア

目には目を、怪物には怪物を、だ。おまえの娘は
見所がある。ま、底抜けの間抜けではあるがな。

ロア
ワラキアの夜

…………ふむ。少々不愉快だな。
その口ぶりでは全貌を知っているように
聞こえるが……

ワラキアの夜

君のような死に損ない、転生をもって永遠を
定義しようとした愚か者が、私より多くを
識っていると?

識っているとも。

ロア

今回は転生先の生きがいいんで、少しばかり
乱雑な頭だがね。おまえの失敗も、おまえの敗因も、
おまえの結末も、全て判っている。

ロア

なにしろ十七回に渡る人生だ。
おまえと似たような魔術師の一人や二人、
見てこなかったとでも思ったか?

ロア
ワラキアの夜

……失礼、言い直そう。
吐き気をもよおすほど不愉快だ。

ワラキアの夜

個人としての生に執着したばかりか、
凡百の魔術師たちと私を同列に扱うとは――――

ワラキアの夜

個人の命に依存しなくてはならない永遠など、
私は認めない。タタリの具現として、その移り気な
蛇身を裂くとしよう!

Stage9 オシリスの砂

ワラキアの夜

―――なんという事だ。
このような結末を用意していたとは。

そう、ここは黒い大地。
"ワラキアの夜"を倒す為に真祖が呼び寄せた、
この星の死の未来。

???

我々が目指す、錬金術の始まりにして終着だ。

???

―――再演算、停止。
主催の役割はここまでだ、ズェピア・エルトナム。

オシリスの砂

アナタは幻影の夏を再現する為、私が再演した虚構。
その体に振り分けた魔力をこの大地に返すがいい。

オシリスの砂
ワラキアの夜

―――断る。
無に帰すのはそちらの方だ、冥界の砂。

? 不可解だ。アナタなら私を理解できる筈。
共に霊長を滅亡から救う為に死徒となり、
祖となった。そのアナタがなぜ。

オシリスの砂

よもや、かつての理念を忘れ、吸血鬼としての
生に揺らいだとでも?

オシリスの砂
ワラキアの夜

あり得ない。私などという概念はタタリと化した時に
消滅した。ここにいるズェピアという器は、真祖に
よって強引に象どられた"過去の私"だ。

ワラキアの夜

かつての渇望も、吸血鬼としての執着も、
タタリには存在しない。

すでに目的を失い、漂うだけの力だと言うのだな。
ならば私に従う事にも異論はあるまい。

オシリスの砂
ワラキアの夜

いや、それがな。どうにもこのカタチでいるのが
長すぎたようだ。今はひどく我が儘になっていてね。

ワラキアの夜

特に―――間違った物語シナリオを前にすると、
批評を抑えられないらしい。

―――間違った物語シナリオ? 
つまらないでもなく、退屈でもなく?

オシリスの砂

私とアナタは同じものを目指して脚本を
進めているのに?

オシリスの砂
ワラキアの夜

同じではない。私は滅びを回避する未来を見つける
事ができず正気を失い。

ワラキアの夜

君は滅びは回避できないと諦め、 "その後の方法"に
逃げだした。

ワラキアの夜

結末は同じだが選んだ道は真逆なのだ。
真祖であっても同じ事を口にするだろう。

ワラキアの夜

生き延びようとあがく末の終焉なら、
それは滅亡ではなく結末だと。

―――視点カメラの違いだ。
それは言葉遊びにすぎない。

オシリスの砂

結果が同じであるなら、 "その後"に残るものを
造る私に、間違いなどない。

オシリスの砂
ワラキアの夜

その為に全人類を結晶化しては本末転倒だよ。
オシリス。君のやり方は、幕を下ろす事を嫌がる
子供の苦悩にすぎない。

ワラキアの夜

本来、人の脚本に口をだすほど無粋ではないの
だがね、今回は特別だ。タタリの名を冠している
以上、検閲は厳しくさせてもらおう。

ワラキアの夜

まあ―――率直に言うと公開停止だよ、シオン。

エンディング

ワラキアの夜

―――かくて鳥は羽を失い、誰の目にとまること
なく、密やかに地平に没する、か。

ワラキアの夜

いや、実に惜しい。目の付けどころは悪くなかった
のだが。

ワラキアの夜

次があるのならエンターテイメントのなんたるかを
学ぶ事だシオン。人間の娯楽を遠ざけていた君に、
人間を救う事などとてもとても。

ワラキアの夜

そら、見たまえ。幕を下ろすとはこういう事だ。
自らが広めた妄信タタリによって人々は死に絶え、
私も、私を発信する者が消える事で死に絶える。

ワラキアの夜

フィナーレとはかくあるべし。
それが悲劇にしろ喜劇にしろ、終焉は華やかで
あるべきだ。

ワラキアの夜

さて。タタリに飲まれなかった本物の君は、
それをいつ学ぶのか。
答えは、次のタタリの夜に知るとしよう―――

シナリオクリア

対戦キャラクター

Stage ルート1 ルート2 ルート3 ルート4 ルート5
1 七夜
2 アルク 制服 青子 シオン シエル
3 志貴 青子 都古 赤主 Vシオン
4 ネロ
5 さつき アルク リーズ レン 軋間
6 リーズ Vシオン メカヒスイ ワルク ヒスコハ
7 白レン 都古 シオン メカヒスイ アルク
8 ロア
9 オシリスの砂

ルート出現傾向

グラフは私が MBAACC STEAM版で100回検証プレイした際の各ルートの出現率です。ワラキアは5パターン確認できました。私の環境下ではどのパターンもそこまで偏りは出ませんでした。(ルート1が少しだけ多い程度)

当サイトの出現率はあくまでも私の検証環境下でのデータになります。実際の出現率や統計とは異なる可能性がありますので、参考程度にご覧ください。

ストーリー感想

ワラキアルートは全体を通してシリアスムードです。ベタなネタは一切合切ありません。内容を大雑把に一言二言で表すと、『"幻影の夏"を再現する為に用意した、女優(オシリス)の再演(Actress Again)による二十七祖(番外位含む)との邂逅』、『ワラキアを継ぐ筈だった未熟な子(シオン)への叱咤激励』ですかね。

見た感じワラキア……というよりズェピア・エルトナム・オベローンは、ネロと結構相性が良さそうですね。ロアとは合いそうにないですが(笑)

台詞まとめについて

ワラキアの台詞は知的で冷静な言い回しが独特な趣きを放っている反面、狂った激情を表す一面も垣間見える。まさに彼自身が脚本のよう……。舞台まわしに富んだワラキアの台詞をまとめましたので是非、ご覧下さい。

セリフ集まとめ:対戦中台詞

登場時

  • 開幕といこう
  • 命に保険はかけたかね?
  • 良い舞台になるといいが
  • 虚言の夜を始めよう

ラウンドKO(勝ち)

  • ご満足頂けたかな?
  • タタリに終わりはない
  • 拍手喝采痛み入る
  • 芸が無いな君は
  • ※笑い声のみ※

ラウンドKO(負け)

※意味を持たない叫び声のみ

セリフ集まとめ:勝利後台詞

汎用台詞

「気の毒だが主役交代だ。
 名も知れぬ群衆に落ちるがいい。
 なに、捨てたものじゃない。
 その彼らこそ舞台の真の支配者だからね。」

「もう終わりかね?
 これでも気を使ったつもりなのだが。」

「失礼。
 君には手荒すぎたようだ。」

「休憩時間をあげよう。
 第二幕が始まる前に、別れを済ませておくといい。」

幕だ。奈落に落ちた役者に次はない。
 その闇で、永遠に訪れぬ再演を待つがいい。」

ああ、無理はしなくていい。
 客席に残るのは君一人きりだ、
 遠慮なく休みたまえ。
 ホールの灯りは消しておくよ。」

「君が私に敗れたのではない。
 不安あってこそ人間、恐れあってこその人生だ。
 君は自分自身の"物語"に敗北したのだよ。」

「魂魄ノ華 爛ト枯レ、杯ノ蜜ハ腐乱ト成熟ヲ
 謳イ例外ナク全テニ配給、嗚呼、是即無価値ニ
 候………!!」

「蛮脳ハ改革シ衆生コレニ賛同スルコト一千年、
 学ビ食シ生カシ殺シ称エル事サラニ一千……!
 麗シキカナ、毒素ツイニ四肢ヲ浸シ汝ラヲ
 畜生ヘ進化進化進化セシメン……!」

「嗚呼―――見ルモ無惨ナ悲シ嬉シ、
 聞クモ無体ナ弁明謝罪……!
 謳エ汝ラ蝿音ノ如ク、木ッ端芥ノ華ノ生命!」

「ループループループループループループループ
 ループ……! 登レ登レ数多ノ嘆キ、
 救エ掬エヌ華ノ生命! ゴ笑覧アレ虚構ノ現実、
 周リ巡ッテ行キ着ク先ハ、真ッ逆様ニ落チル結末!」

「キ―――キキ、キキキキキキキキキ……!!
 ツマらないツマラナイ、人間ナンテツマラナイ!
 自滅シロ自滅シロ、ツマラナイナラ自滅シロ……!」

継続して調査中

キャラクター限定

VSモードでは固定出現、アーケードでシナリオに絡む場合は専用台詞が優先されます。

対ネロ(VSのみ)
「祖に出会うのは何百年ぶりか。
 しかも彷徨海の鬼子とくれば、語り明かしくなるのが
 人情だが――――去った方が無難だろう。
 お互い、意思が通じるほど若くはない。」

対リーズ(VS/AC)
「”楯の騎士”として分解しきれぬのなら仕方がない。
 聖盾はこの場に残し、騎士でも何でもない裸のままの
 君を情報として組み込もう。
 まあ、そうなっては凡百の犠牲者にすぎないがね。」

対青子(VS/AC)
「む、今のは誰だったか。
 恋焦がれた相手のようにも見え、
 忘れさりたい難敵のようにも見えたが、さて。」

対Vシオン(VS/AC)
「まだまだ、タタリを継がせるには力不足だよシオン。
 今一度人の世にまみれ、六情の渦に飲まれたまえ。」

アーケード限定

※アーケードでしか出現しない固定台詞です。

Stage1 対七夜
「観客になるのは実に五百年ぶりだ。
 私に代わって脚本(ほん)を手にした者がどれほどの
 演出家か、楽しませてもらうとしよう。」

Stage4 対ネロ
「まずまずの脚本、と言いたいが……少々マンネリズム
 がすぎるのではないかな?
 いかに二十七祖の一角といえ、彼を中盤に添えるのは
 やり尽くされた後だからね。」

Stage1 対ロア
「輪廻の螺旋、その底辺に沈むがいい
 ミハイル・ロア・バルダムヨォン。
 私の舞台に、不老不死をかすめ取る
 姑息な蛇など必要ないのでね。」

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