シオン

シオン

目次

オープニング

シオン

……異常な術式の予兆……消え去った筈の
ワラキアの気配……、もう一度
タタリが起動しているのは確かなようですね。

シオン

……志貴や真祖たちは気づいていない……いや、
異常を察して解決に乗り出していますが、一体なにが
異常なのか、そこを間違えてしまっている…

シオン

みな、ワラキアの夜というタタリを解決する為に
動いている……そんなもの、とうに滅び去った事を、
この夜だけ忘れている。

シオン

これでは再来ではなく再演だ。
二度目の上映である事に気づけるのは私だけ……

シオン

……志貴に助力を求めては、それこそ何者かの
思惑通りだ。

シオン

私は一年前とは違う方法で、このタタリを解決
しなくては―――

Stage1 さつき

会話無し

Stage4 ワラキア

シオン

なっ……この森は三年前に滅ぼされた村……
私とリーズバイフェがタタリに破れた、あの―――

いかにも。急ごしらえの舞台装置だが、気に入って
いただけたかなシオン?

ワラキアの夜

ここは記念すべき祭りの場。君の終わりと新生を
飾った、葡萄酒に満ちた復活祭イースターだ。

ワラキアの夜
シオン

ズェピア……ようやく出会えた、と言いたいところ
ですが―――

うん? おかしいな、この光景を前にした君は
理性を裂かれ、高らかに泣き崩れると筋書きには
あるのだが―――

ワラキアの夜

……つまらない。動員数が一桁だ懸けた予算と
感動の比率が合わない少ない乏しい不愉快なほど
オーディエンスが足りないじゃあないか!

ワラキアの夜

まったく、これはどうした事だ! 
ノリが悪いにもほどがある!

ワラキアの夜

お嬢さん。
君は本当にシオン・エルトナム・アトラシアかね?

ワラキアの夜
シオン

それはこちらの台詞だワラキア。
地に落ちたのは私ではなくそちらだろう。

シオン

このタタリにおいて、貴方は完全に、私に倒される
だけの端役になりさがっている。

Stage8 リーズ

シオン

そんな、貴女は―――リーズバイフェ!? 
あ、貴女が生きている筈が―――

……そうだな。私も、自分がどうして生きているのか
分からない。けれど、君なら私が何なのか、解析して
くれるのではないか?

リーズバイフェ
シオン

あ―――いや、けれど。
そんな、残酷な、事を。

……心を許した相手へ気を回しすぎるのは、
君の悪い癖だよシオン。

リーズバイフェ

いいんだ。私だって漠然と気づいてはいる。
自分がどんな状態なのか、くらいはな。

リーズバイフェ
シオン

リーズ―――。

シオン

……すまない。三年前の結末と、いま起きている
タタリの再演。……導き出される可能性は
とても少なく、そして、

すべてが悪いバッドニュース、という事か。
……うん、だからいいんだって。

リーズバイフェ

シオンには内緒にしていたけど、私、そういうの、
あまり気にしないから。

リーズバイフェ

今のは救ってほしいから訪ねた事じゃない。
君がきちんと自分の役割を承伏できるよう、
声にして訊いた事だ。

リーズバイフェ
シオン

―――では。
やはり貴女は、このタタリの防衛機構なのですね。

そう、正解。

リーズバイフェ

じゃあ行くよシオン。
大人しく立ち去るのなら追いはしない。
だが、この先に踏み込むというのなら―――

リーズバイフェ
シオン

…………戦う。それしかないのですか、リーズ。

無論。我が名はリーズバイフェ・ストリンドヴァリ。
君の守護を任された騎士として、この聖盾にかけて、
その体を貫こう。

リーズバイフェ

Stage9 オシリスの砂

―――死体が動いている。
死に瀕していながら、いまだ人間を維持するとは。

オシリスの砂

自らを思考の糸で操る生き人形。
糸を断ち、速やかに消え去るがいい。

オシリスの砂

その個体の目的は、ここに到達した時点で
果たされた筈だ。

オシリスの砂
シオン

……たしかに。かつての私なら、最終的に”コレ”を
目指したのでしょうね。それが果たされている
のなら、私に生存の意味はない。

シオン

他人の手であろうと目的が叶ったのなら、
自らの手で消えるのが最も効率のいい選択だ。
だが―――

シオン

―――消え去るのはおまえの方だ、
シオン・エルトナム・アトラシア。

シオン

いや。その状態の私では、そんな名前に執着はない
のでしょうね。

そうだ。私は二十七祖の一角。
冥界を実現させるタタリ、オシリスの砂。

オシリスの砂

三年前、ワラキアの夜によって飲まれた、
シオン・エルトナムの”人間の命”。

オシリスの砂

それがタタリの機能を制圧し、ワラキアの夜より
上位に移動したものだ。

オシリスの砂
シオン

……かつてワラキアは吸血鬼化を死の病といった。
私はヤツにかまれた時点で、吸血鬼として新生した。

シオン

その時に奪われた私が、タタリとして新生したのが
おまえか。

おまえは亡骸カラダが吸血鬼として生を受けたもの。
私は亡骸カラダを亡くして人間のままタタリの中で
過ごしたもの。

オシリスの砂

どちらもシオンの残骸。
死者の王であり、ともに同じ結末を求めている。

オシリスの砂
シオン

……同じ結末か。
念のために訊いておきますが。
貴女が求める結末とはなんですか。

同じ貴女なら、言葉にするまでもなく
分かっている筈だ。

オシリスの砂
シオン

……やはりそうきましたか。
ふん。演算機としては正しいのでしょうが、
知能としては三流ですね。

シオン

申し訳ありませんが、こちらの私は進化しました。
今の私はもうその悲観には至らない。

シオン

私は超越者としてではなく、当事者として
このやまいと向き合うと決めたのですから。

……それは退化だ。
あきらかに、生命の基準を下げている。

オシリスの砂
シオン

いいえ。もとからある機能をなくしてでも、
今の環境にあわせてより最適化していく。
これを進化と言うのです。

シオン

私に生まれた新しい感情は、たしかに
シオン・エルトナムの性能を下げました。

シオン

けれど、その代わりに新しい未来を手に入れた。
貴女では持ち得ない、希望に満ちた結末の夢を。

……そうか。愚かだが、否定はしない。
ただ消え去るがいいシオン。

オシリスの砂

冥界の砂は十分に機能を果たせる。
今更、残骸である貴女にも、バレルレプリカの
助けもいらない。

オシリスの砂
シオン

望むところだ。私たちはどちらも三年前の私では
なく、新しい道を歩いている。

シオン

どちらがシオンの残骸なのか―――それは、この
戦いの結果が示すだろう!

エンディング

ん……ここは……シオン? 
私は……まだ残っている……の?

リーズバイフェ
シオン

はい。貴女はこの三年、タタリの一部では
ありましたが、リーズバイフェのまま分解されずに
組み込まれていたのです。

シオン

今夜のタタリ―――オシリスの砂が明ければ、
再びタタリの中に戻される。
その前にタタリを破壊すれば、あるいは、と。

……なんだ。コンサート会場がつぶれて、
たまたま外に出ていた私は助かった、という事……?

リーズバイフェ

けどシオン。
それでも、私は消えるんじゃないかな……

リーズバイフェ

だって私を生かしていたのは、
そのコンサート会場だったんだもの。

リーズバイフェ
シオン

はい。ですから、今は私が、
貴女のコンサート会場なのです。

シオン

オシリスを破壊した後、彼女から貴女の所有権を
回収しました。

シオン

……タタリの真似事になってしまいますが、
私の分割思考の内二つを振り分ける事で、
貴女をとどめているのです。

……えーと……じゃあ、私は貴女の機能の半分を
食いつぶして生きているの? 
常駐ソフト?

リーズバイフェ
シオン

驚いた。貴女の口からそんな単語が出てくるとは。
……というか。今、貴女の電源になってようやく
分かったのですが……

シオン

リーズ。
貴女ってホントはものすごくずぼらで、面倒くさがり
屋で、後先考えない、困った人だったのですね。

あっちゃあ。バレたか。

リーズバイフェ

でも、それは周りが勘違いしていただけで、
嘘はついてないんだけどな……シオンは、
私の本性がわかって幻滅した?

リーズバイフェ
シオン

まさか。……まあ、多少は幻滅しましたが、
百年の恋がさめる、というものではありません。

シオン

だいたい、前々からおかしいとは思っていたのです。
もしかして貴女は迷いがないのではなく、
単に明日の事を考えていないだけではないか、と。

うん、そう。私、シオンと違って未来の事を考える
のは苦手なんだ。

リーズバイフェ

今があればいいって性格でね。なんか、それが
達観しているように、周りには見えたらしいけど。

リーズバイフェ
シオン

見えました。もう完全に騙されました。
……あ、違いますね。貴女に欺く気なんて、
これっぽっちもなかったのですから。

……うん。
それで、どうする? 
シオンは私をどうしたい?

リーズバイフェ
シオン

―――貴女はもう私の物です。

シオン

教会には渡しません。……だいたい、私の分割思考を
二つも占拠しているのですから、それに相応しい
仕事をしてもらわないと。

そうか。うん、それでいこう。
教会から離れるのは残念だが、誰かを守るという
仕事が変わらないのなら、嬉しい。

リーズバイフェ
シオン

契約成立ですね。
では行きましょうかリーズ。

シオン

まずは、この街で知り合った友人たちに
貴女を紹介しなくては―――

シナリオクリア

対戦キャラクター

Stage ルート1 ルート2 ルート3 ルート4
1 さつき
2 シエル 七夜 ロア 青子
3 ワルク ワルク 白レン アルク
4 ワラキア
5 都古 ヒスコハ シエル 志貴
6 メカヒスイ 軋間 ネコアルク ヒスコハ
7 七夜 赤主 志貴 ロア
8 リーズ
9 オシリスの砂

ルート出現傾向

グラフは私が MBAACC STEAM版で100回検証プレイした際の各ルートの出現率です。シオンは4パターン確認できました。私の環境下ではルート1に偏っている印象を受けました。

当サイトの出現率はあくまでも私の検証環境下でのデータになります。実際の出現率や統計とは異なる可能性がありますので、参考程度にご覧ください。

ストーリー感想

シオンはMELTY BLOODの主人公なだけあって、ストーリーも王道ですね。現在進行形で起きている三咲町の異常、周りの友人も異常には気付いているが、その本質は理解していない。でも自分だけは気付いている……なら私がやるしかない、ってな具合に。

オープニングでは黒幕がいることに気付いてそうな感じで始まってますが、途中までは前回と同じくワラキア(ズェピア)が起こしてる事象だって思ってるんですね、シオン。その点は対ワラキアの勝利台詞でも確認できます。

そこからは一気に話が進んだ感じですね。リーズに奮起を促され、オシリスの砂(黒幕)と対峙、自分の成長を噛み締め決着へ。エンディングはリーズとの惚気ですかそうですか。路地裏同盟、一名追加しやした~。

台詞まとめについて

シオンは対戦相手に対する専用台詞が多いキャラクターです。特に秋葉や志貴、さつき、リーズなど親しい友人に対しての台詞はシオンの素が見れて楽しめると思います。

ロア戦では過去の自分を顧みるような発言も確認できました。

他にはネタ要素としてネコアルクからは「エジプトニーソ」と呼称されています。これなんでエジプトなのかというとシオン・エルトナム・アトラシアが所属する「アトラス院」がエジプトにあるからです。言い得て妙ですね。

セリフ集まとめ:対戦中台詞

登場時

  • 戦闘を開始します
  • 分割思考、起動
  • 高速思考、展開
  • 貴方に勝ち目があるとでも?

ラウンドKO(勝ち)

  • 優しい問題でした
  • 貴方の負けだ
  • 動くな、安全は保障する
  • わかりきった結末でした

ラウンドKO(負け)

※意味を持たない叫び声のみ

セリフ集まとめ:勝利後台詞

汎用台詞

「高速思考停止、状態を警戒体勢に移行します。
 得た経験は、確実に生かしてあげましょう。」

「話にならない。基本能力値の底上げを進言します。」

「易しい問題でした。
 次回は難度を数倍あげてから来てください。」

「速さで私たちに敵う者は存在しない。
 北欧の神でさえ、巨人の王の思考フギには
 敵わなかったのだから。」

「まったく、あまり煩わせないでほしい。
 いくら戦闘経験が欲しいといっても、私だって
 暇ではないんです。」

「……格闘戦も悪くはありませんね。帰国した後、
 カリキュラムに模擬戦を導入しましょう。」

「エーテライトは貴方の思考を読み、行動を
 縛りあげる。火力不足はいなめませんが、
 対人戦闘では一級の武装です。」

「戦闘終了。連続戦闘への支障は皆無。
 ……ふん。戦うに値しない障害でした。」

「この勝利は必然です。
 未来を計算するのが私たちアトラスの錬金術師。
 貴女の行動は、全て事前に把握していたのですから。」

継続して調査中

キャラクター限定

VSモードでは固定出現、アーケードでシナリオに絡む場合は専用台詞が優先されます。

対さつき(VSのみ)
「私に勝てないとはどういう事ですさつき。
 それだけの適正がありながら吸血種として成長しない
 貴方を叱ればいいのか、安心すればいいのか。
 友人として複雑です。」

対ワラキア(VSのみ)
「失せろタタリ。
 この世界に貴方の居場所などありません。」

対リーズ(VSのみ)
「ですから、ここぞという時に手を抜かないでほしい
 リーズバイフェ。それでは訓練の意味がない。
 ……前々から思っていましたが。アナタは私と
 さつきに甘すぎです。」

対ロア(VS/AC)
「……他人を記録媒体に利用する……罪深さで言えば、
 他人の記憶に侵入し共有する私も同じ……。
 かつての私は、そんな事にさえ気づかなかった
 のですね。」

対志貴(VS/AC)
「―――ふう。まさか、戦闘中に雑念を抱くなんて……
 さつきにも申し訳ないし……ああ、これというのも
 全て貴方のせいだ、志貴!」

対青子(VS/AC)
「―――ここまでだ、私では貴方を倒しきれない。
 魔法使いがその気になる前に、戦場から撤退します。」

対秋葉(VSのみ)
対制服秋葉(VSのみ)
「話は変わりますが秋葉。
 間借りしている地下の家賃が、このごろ高すぎると
 思うのですが―――え? 無料で提供しているハズ、
 ですか? …………………………琥珀ですか。」

対ネコアルク(VS/AC)
対メカヒスイ&ネコアルク(VSのみ)
「一言だけ、かつ、一度だけ忠告します。
 エジプトニーソという呼称はやめてほしい。」

アーケード限定

※アーケードでしか出現しない固定台詞です。

Stage1 対さつき
「……さつきまで襲ってくるとは……今回のタタリは
 以前よりたちが悪い……と、ここに隠しておけば
 安全だ。それでは行ってきますねさつき。
 しばらく眠っていてください。」

Stage4 対ワラキア
「……ワラキアの夜は自分を主催者と疑わない幻影
 だった……では、このタタリを引き起こしたのは
 何者だ……?」

Stage8 対リーズ
「―――予測通りだ。今ならまだ間に合う。
 待っていてくださいリーズ。この夜が明ける前に
 タタリを消去すれば、貴女はそのカタチのまま
 残れるはず―――!」

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