吸血鬼シオン

吸血鬼シオン

目次

オープニング

吸血鬼シオン

……耳鳴りがする……この雑音は……
私を、呼んでいる……?

吸血鬼シオン

……いいだろう。
この体も今夜が限界だ。夜が明ければ、
私は身体ばかりか魂まで吸血鬼に堕ちる。

吸血鬼シオン

その前に今度こそタタリを―――
ワラキアの夜を倒し、私が―――
―――私が、新しい”タタリ”に―――

Stage1 レン

会話無し

Stage4 ロア

吸血鬼シオン

ここは……地下墓地……? 
そんな馬鹿な。この街にはこれだけの規模の
地下空洞はなかった筈―――

―――あん? 
何かと思えばなり損ないか。どうやら死徒としての
マナーも知らないらしい。

ロア

人の寝床には、断りもなしに侵入はいってくる
もんじゃない。そんなものはおまえ、たとえ人間でも
常識だろう?

ロア
吸血鬼シオン

……何者だ? この街で再現される死徒……
タタリの規模は判明している。

吸血鬼シオン

以前、おまえのような死徒はいなかった筈だが……
以前? 以前とは、何だ?

これは興ざめだな。
原因であるおまえが、この夜の正体に気づいて
いないとは。

ロア

これは私にも目が出てきた。
おまえを支配下におけば、
私がタタリになる可能性もある。

ロア

なにしろ―――こと繰り返しに関しては、
オレは誰よりも馴れている。

ロア
吸血鬼シオン

世迷い言を……! 
名のある死徒らしいが、タタリの後継は私だ……! 
誰にくれてやる気もない!

Stage8 ワラキア

ようこそシオン。

ワラキアの夜

いまだ精神は人のままだが、肉体は完全に吸血鬼に
なったようだ。おめでとう。先達として、これほど
喜ばしい事はない。

ワラキアの夜
吸血鬼シオン

……………………

ん? どうしたね、いつもの憎まれ口は?

ワラキアの夜

錬金術師としての君ならエルトナムの誇りを叫び、
吸血鬼としての君ならタタリを襲名する為の怨念を
吐き出す筈なのだが……むむ。

ワラキアの夜

これは、私の舞台勘も鈍ったかな?

ワラキアの夜
吸血鬼シオン

…………そういう、事か。

吸血鬼シオン

この三年、私が吸血鬼化と戦っていたように……
おまえに飲まれた私の血も、タタリと戦っていた
のか。

?? それはどういう事かねシオン? 
私に飲まれた血? たった3リットル程度の血液が、
私と戦っていたと?

ワラキアの夜
吸血鬼シオン

―――勿論、勝ち目のない戦いだ。
だが貴様は人間に敗れ、タタリとしての座を失った。
その空いた席に私の血は座ったのだろう。

吸血鬼シオン

……そこをどけ敗者。
奈落に堕ちた役者に次はないと謳ったのは
貴様自身だ。

―――ふむ。ノウの舞台の中心には奈落と呼ばれる
穴がある。

ワラキアの夜

本来は小道具を収納する隙間だが―――同時に、
不出来な役者が足を滑らす淵でもあるらしいな。
私は、とうに奈落に堕ちていたと?

ワラキアの夜
吸血鬼シオン

そうだ。納得がいかないのなら、
今後は私の手で直接たたき落としてやろう。
三文役者には相応しい幕切れだ。

Stage9 オシリスの砂

―――感情はとうに廃しているが。
自身の最悪の状態を目の当たりにするのは
気が重いな。

オシリスの砂

処理が落ちる、とはこの事か。

オシリスの砂
吸血鬼シオン

……それは私の台詞だ。
二十七祖になった私の姿がおまえだと?

吸血鬼シオン

おまえは―――吸血鬼ではない。
超越者としての矜持も責務も感じない。

その通りだ吸血鬼。
私は二十七祖の一角だが、吸血鬼ではない。

オシリスの砂

生き延びる為に同族の血など必要としない。
そもそも、生き延びるという選択を選ばない。

オシリスの砂

私はこの国を知る前の
シオン・エルトナム・アトラシア。

オシリスの砂

タタリになど関わらず、ありのままの姿で
アトラスの長に辿り着いた、霊長の未来を守護する
アトラスの巨人。

オシリスの砂

人に落ちたシオンかのじょとも、魔に堕ちた
シオンおまえとも違う。私はオシリスの砂。
霊子演算ヘルメス機と共に週末を翔る預言者。

オシリスの砂

未来を悲観し、そこに希望を持たなくなった、
冥界の鳥である。

オシリスの砂
吸血鬼シオン

―――なるほど。エルトナムとして迷いを持った
まま学院で暮らしていれば、たしかにその考えに
至るだろうな。

吸血鬼シオン

は―――はは、あはははは! 
いいだろう、ズタズタに壊してやるエルトナム!

吸血鬼シオン

そうだ、私はずっと―――自分を、完膚無きまでに
おかしたかった!

エンディング

吸血鬼シオン

―――未来に救いはない。
救いのないモノを生存させる事はできない。
故に―――その滅びを、永遠に記録する、か。

吸血鬼シオン

バカバカしい。
そんな結末に何の愉しみがあるオシリス。

吸血鬼シオン

これだけの賢者の石―――

吸血鬼シオン

砂のように細かく、宝石のように輝き、命のように
甘い記録媒体を作り上げておいて、そんな結末しか
選べなかったなんて!

吸血鬼シオン

私は違う。
私は愉しみを覚えた。

吸血鬼シオン

人間の苦悩という、何にも勝る美酒を
知ったのだから!

吸血鬼シオン

そうだ、アトラスの錬金術師としての私では
オシリスに堕ちる。

吸血鬼シオン

なら今の私……吸血鬼になったシオン・エルトナム
こそ、霊長の未来を憂いるに相応しい。

吸血鬼シオン

さあ、一切の痕跡なくこの砂に融けるがいい
オシリス。
おまえの技術は私が使ってやる。

吸血鬼シオン

統計と乱数の狭間。円環と螺旋の地獄。

吸血鬼シオン

私は新しいタタリ―――賢者の石をもっ
世界を永遠の悪夢に閉じ込める、黒い大地
そのものになるのだから―――!

シナリオクリア

対戦キャラクター

Stage ルート1 ルート2 ルート3 ルート4 ルート5
1 レン
2 志貴 志貴 青子 七夜 シエル
3 さつき さつき ネロ ネコアルク ワルク
4 ロア
5 制服 秋葉 ヒスコハ 琥珀 七夜
6 メカヒスイ メカヒスイ リーズ リーズ さつき
7 都古 都古 軋間 赤主 白レン
8 ワラキア
9 オシリスの砂

ルート出現傾向

グラフは私が MBAACC STEAM版で100回検証プレイした際の各ルートの出現率です。Vシオンは5パターン確認できました。ルート1、2が出やすい印象です。でもルート1、2ってStage5 で秋葉か制服秋葉かの違いしかないんですよね。なんでこんな設定作ったんでしょうか。

当サイトの出現率はあくまでも私の検証環境下でのデータになります。実際の出現率や統計とは異なる可能性がありますので、参考程度にご覧ください。

ストーリー感想

オープニングの時点で既に心身ともに限界に来ていて、タタリを乗っ取る(襲名する)ことしか思考できていないですね。Stage1のレンを倒したあたりから破壊衝動に襲われて、積極的に物事を押し進めていきます。

Vシオンのシナリオは、王道のシオンシナリオとは打って変わって典型的な破滅ルートを辿ります。ロアやワラキアと相対することで少し冷静になりますが、最後に道を違えた自身と対峙して一気に壊れた感がありました。

台詞まとめについて

対戦中の登場台詞や、ラウンド勝利台詞、対戦後の汎用台詞には一貫して、を強く求める様子や、自分が変わっていく戸惑いの心情描写が見られます。

Vシオンは特定キャラクターに対する専用台詞が多いキャラクターなので、全台詞を聴いてみるのも良いかと思います。特に親しい友人への態度もガラリと変わっていて、面白いです。

セリフ集まとめ:対戦中台詞

登場時

  • ア、ウワァーーーー!
  • 血……喉が、乾いて!
  • 血……貴方の血……を!

ラウンドKO(勝ち)

  • 私が……強い?
  • 私は……何を!
  • はぁ、何もかも赤い!
  • お願い! 血を!

ラウンドKO(負け)

※意味を持たない叫び声のみ

セリフ集まとめ:勝利後台詞

汎用台詞

「心に不安を持つかぎり、私を倒す事はできない。
 ここに在るのはタタリ。貴方の不安、貴方の未来を
 騙る死徒の王なのですから。」

「邪魔だ……! 命があるクセに、どうして私の前に
 現れるのです……!」

「不味い血だ。栄養価は低いし旨味もない。
 率直に言って、貴方は安物という事です。」

「……喉の渇きは血で癒される。
 けれどその度に飢えが深くなって……まるで、
 飲めば飲むほど、胃が拡がっていくようだ―――」

「は、ぁ……っ!
 血を、私に血を見せないで……!」

「赤い……この色は生命に満ちている……
 宝石のように煌めいて見えるのは、私の眼が正常では
 なくなった、からなのか……?」

「喜びなさい。貴方の知識は私の記憶に、貴方の体は
 私の血液となる。貴方は死を以って、エルトナムの
 末席に連ねるのです。」

継続して調査中

キャラクター限定

VSモードでは固定出現、アーケードでシナリオに絡む場合は専用台詞が優先されます。

対志貴(VS/AC)
「あ――――私は、何を――――志貴、どこですか?
 目眩で周りが見えない……貴方は何処にいるのです、
 志貴……?」

対メカヒスイ(VS/AC)
メカヒスイ&ネコアルク(VSのみ)
「……鉄の肌に重油の体液……
 否定はしないが、私の好みではない。
 その優れた機体性能を預けるというのなら、
 輸血ではない方法で私のモノにしてあげますが。」

対ワラキア(VS/AC?)
「ふ―――はは、はははははは!
 消え去るがいいズェピア!
 タタリの二つ名は、この私にこそ相応しい……!」

対さつき(VS/AC)
「さつき……私はまだ、負けてはいない―――
 貴方を必ずもとの体に戻し―――
 戻して、どうなるというのです……!」

対レン(VSのみ)
「私の国では猫に神性を見る。
 夢と嘘、悪夢と不安、神性と悪性――――
 私たちが憎みあうのは、近親憎悪なのでしょうね。」

対白レン(VS/AC)
「夢を操る夢魔が、タタリの一部を取り込んで悪夢の
 支配者となったか。……消すのは惜しいが、その
 欠片は私のものだ。返してもらおう。」

対リーズ(VS/AC)
「分割思考とタタリの魔力と、貴女の魂だけで構成
 された虚ろな体。それでは不安でしょうリーズ?
 私が貴女をより扱いやすい人形にしてあげます。」

アーケード限定

※アーケードでしか出現しない固定台詞です。

Stage1 対レン
「使い魔如きが今の私を止められるものか。
 ―――そうだ、もうどうでもいい。
 邪魔をするモノは、すべてこの爪と牙で
 排除してやる……!」

Stage4 対ロア
「……今のは……噂に聞くアカシャの蛇か。
 繰り返し……まさか、この夜は二度目のタタリだと
 でも言うのか―――」

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